東電社員2人の被曝線量、上限の250ミリシーベルト超す
東京電力は3日、福島第1原子力発電所の事故直後から作業をしていた男性社員2人の被曝(ひばく)線量が、今回の事故に限って適用される国の限度量の250ミリシーベルトを初めて超えたと発表した。放射性物質を体内に取り込んだ「内部被曝」の量を加えると、約280~660ミリシーベルトになった。東電の作業員に対する放射線管理のずさんさが改めて浮き彫りになった。
線量限度を超えたのは30代と40代の男性社員。専門の医療機関で5月30日に検査を受け、甲状腺にたまった放射性ヨウ素量の分析を進めてきた。
30代の男性は内部被曝が210~580ミリシーベルト、40代の男性は200~570ミリシーベルト。すでに2人とも73~89ミリシーベルトを外部被曝しており、少なく見積もっても限度量の250ミリシーベルトを超える。
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