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サントリー、調達資金でM&A加速 中核子会社上場へ

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サントリーホールディングス(HD)が清涼飲料子会社、サントリー食品インターナショナルを上場させる方針を固めた。海外企業の買収額が年々高騰し、資金調達方法の多様化が不可欠との判断からだ。国内市場の縮小が避けられないなかでM&A(合併・買収)を加速し、スイスのネスレや仏ダノンなど世界的な食品大手に対抗する。

サントリーHDは2009年にニュージーランド飲料大手のフルコア(買収額は約750億円)と、仏飲料大手のオランジーナ・シュウェップス(約3千億円)を相次ぎ買収。こうした海外企業も束ねる食品・飲料統括会社として11年にサントリー食品インターナショナルを発足させた。

その後もインドネシアやベトナムで飲料事業の取得を決めたが、金額は100億~200億円にとどまった。欧米大手も成長余地の高いアジアの内需を取り込もうと同地区の企業を狙うなかでM&A価格が高騰。「高すぎて手を出しにくい」(サントリーHD幹部)案件が目立つという。

財務の健全性を表す負債資本倍率(DEレシオ)はサントリーHDが1.28倍(11年12月期)。同時期のアサヒグループホールディングス(0.6倍)に比べて有利子負債の多さが目立つ。従来は銀行借り入れが中心だったが、M&Aによってグローバル企業へ転身するには上場による資金調達の道は必然だった。

市場では「上場している同業他社の株を売り、資金をサントリーに振り向ける動きが将来的に出る可能性がある」(国内証券)との指摘がある。「株式上場で企業価値が明確になり今後の大型再編も期待できる」(大手証券)との声も聞かれた。12日の株式市場ではキリンホールディングス(前日比0.48%安)、アサヒ(0.78%安)など食品関連株の下落が目立ったが「サントリー上場の動きとの関連性は現時点では考えにくい」(国内証券)。

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