日本取引所・斉藤CEO「投資家に魅力高い会社を選出」
日本経済新聞社と、日本取引所グループ、東京証券取引所は6日夕、共同で開発した「JPX日経インデックス400(略称はJPX日経400)」について記者会見を開いた。日本取引所の斉藤惇最高経営責任者(CEO)は新指数の狙いについて「投資者にとって魅力の高い会社を選びだした。日本企業の経営において、投資者目線に対する意識をグローバルな基準に高めていきたい」と述べた。
JPX日経400は、東証に上場する全3400銘柄(東証1部、2部、マザーズ、ジャスダック)の中から企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)などを使い、投資家にとって投資魅力の高い400銘柄を選んだ。斉藤CEOは「日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)と並立する新しい評価軸になることを願っている」と述べ、国内外の投資家による利用に期待を示した。
斉藤CEOは具体的な普及活動として、日本取引所と日本経済新聞社が共同で国内外で投資家向けにセミナーを開催することを挙げた。さらに斉藤CEOはJPX日経400を対象にした株価指数先物や上場投資信託(ETF)が開発されることで「2014年1月に始まる少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)で個人マネーが入ってくれば、いい投資対象になるのではないか」と述べた。
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