東証、純利益29%減 4~9月期、株式などの取引低迷
東京証券取引所グループは28日、2011年4~9月期連結決算を発表した。純利益は31億円と前年同期を29%下回った。欧州債務問題の影響で株式などの取引が低迷し、取引参加料金や上場関係収入が減少。営業収益は266億円と同6%減った。
記者会見した斉藤惇社長は、大阪証券取引所との統合交渉について、「時間を優先することはない」と述べた。合併に合意しながら株主に拒否されたロンドン証券取引所とカナダのトロント証券取引所の例を挙げ、「(時間をかけてでも)お互いの株主が満足する案を作らなければだめになる」と強調した。