「フラット35」金利、1年ぶり高水準 6月2.03%
住宅金融支援機構が4日発表した長期固定型の住宅ローン「フラット35」の6月の適用金利は、主力商品の最低金利が2.03%と2カ月連続で上がり、約1年ぶりの高水準になった。景気の回復期待や低金利を背景に住宅市場は好調を維持しているが、金利の上昇が懸念要因になりつつある。
6月は主力の返済期間21年以上35年以下の最低金利が2.03%と前月から0.22ポイント上がり、昨年5月(2.07%)以来の水準になった。上昇幅は5月の0.01ポイントに比べ大きい。返済期間20年以下をみても6月は最低金利が1.74%と前月から0.2ポイント上がった。
指標となる長期金利が4月上旬を底に上昇基調にあり、6月は大手銀行も住宅ローン金利を引き上げた。フラット35は4月に過去最低の金利水準をつけ、5月の申請件数(速報値)は半年ぶりに1万件を超えた。住宅着工も回復基調にあるが、足元の金利上昇が個人の住宅購入意欲を冷やす可能性もある。