消費支出、実質5.2%増 3月、9年ぶり伸び
消費は持ち直しが続いている。総務省が30日発表した3月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり31万6166円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月から5.2%増えた。増加率は2004年2月以来、9年1カ月ぶりの高水準。住宅の修繕費や交通・通信費が大きく伸びた。外食や腕時計などへの支出も増え、円安・株高に伴う心理好転が消費に及ぼす影響もうかがえる。
住居への支出は前年同月比23.7%増。3月の天候が良かったため、工事費が膨らんだとみられる。腕時計やアクセサリーが含まれる「身の回り用品」は13.8%増えた。総務省は消費の基調判断を「持ち直している」とし、2月の判断を据え置いた。