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福島原発、新たにロボット2種投入 放射線量測定に

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東京電力は5月上旬から、福島第1原子力発電所に新たに2種類の遠隔操作式の無人ロボットを投入する。放射線量の測定などに使う。使用済み核燃料プールに放水しているコンクリートポンプ車も無人化する。作業者の被曝(ひばく)を最低限に抑える。28日開いた福島原子力発電所事故対策統合本部の共同記者会見で明らかにした。

導入するのは米エネルギー省から提供を受けた米キネティック社製の「タロン」2台と、千葉工業大学と東北大学が開発した「クインス」1台。

タロンは放射性物質が出すガンマ線を感知するカメラや全地球測位システム(GPS)を搭載、10~100メートル離れたところから建物内を調べられる。放射線量が高いがれきの検出や、敷地内の汚染マップの自動作成ができる。日本原子力研究開発機構の「ロボット操作車システム」に作業員が乗り、無線でタロンのデータを受け取る計画。

クインスは段差やがれきを乗り越えて原子炉建屋内を進める。このほか使用済み核燃料プールに放水するコンクリートポンプ車を遠隔操作に切り替え、プールの監視映像を自動伝送にする。作業員の被曝量は「10分の1になる」(東電)という。

また東電は5月にも、2号機のトレンチ(坑道)から海に漏れ出した汚染水の処理に着手する。高濃度の放射性物質を含む海水を吸い上げ、ゼオライトなどの吸着剤を使って除染するシステムを東芝に発注した。

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