未来が分裂、「生活の党」に 嘉田・阿部両氏は離党
滋賀県の嘉田由紀子知事は28日夜、大津市内で記者会見し、代表を務めた日本未来の党を「分党」すると発表した。党名を「生活の党」に変更、小沢一郎氏ら旧国民の生活が第一から合流した議員15人が残る。嘉田氏と阿部知子氏は離党し、日本未来の党の名称で別の政治団体を立ち上げる。
小沢氏は政党を作っては壊してきたが、未来も結党1カ月で事実上解党する。会見には小沢氏と、「生活の党」代表に就いた森裕子参院議員も同席。嘉田氏は「自分の力不足で小沢氏の力を十分に引き出せなかったことは反省する」と述べた。
未来は衆院選敗北後、小沢氏の処遇をめぐり党内が対立していた。未来には衆院選の獲得議席数などに応じて約8億円の政党交付金が支給される予定で、生活の党が受け取ることになる。
一方、みどりの風は28日、未来を離党した亀井静香衆院議員と、新党大地を離党した平山誠参院議員の入党を決めた。所属議員が6人となり政党交付金を受け取れる政治資金規正法上の政党として総務省に届け出た。