米CSIS所長「原発再稼働日本に不可欠」
米戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ハムレ所長は28日、エネルギー基本計画を検討している経済産業省の基本政策分科会で講演し「日本の安定的なエネルギー戦略には原子力発電所の再稼働が不可欠だ」と述べた。原発に対する国民の信頼を得るには「第三者の海外の技術者の意見も取り入れ、事業者が常に安全性を見直し続けることが大事だ」とも主張した。
シェールガス革命で資源輸入を減らす米国が中東への関与を減らすとの指摘には「米国が輸入しなくなってもペルシャ湾で問題が起きれば米国内の原油価格は一夜にして高騰する。中東に関与しなくなるのは非現実的だ」と述べた。エネルギーの大部分を輸入に頼る日本は「安全保障の観点を重視したエネルギー戦略を構築する必要がある」と述べた。