党運営は「小沢色」排除 鳩山氏は最高顧問を固辞
民主、新執行部を承認
民主党は21日、両院議員総会を開き、新執行部の役員を承認した。党の意思決定機関である役員会の新たな顔ぶれは、参院側の2人と新任の滝実総務委員長を除く全員が先の代表選で小沢一郎元幹事長ではなく菅直人首相支持に回ったとみられ、党運営から「小沢色」をほぼ排除した格好だ。
党最高顧問には、羽田孜元首相と渡部恒三元衆院副議長、江田五月前参院議長が就任した。首相は両院総会で「鳩山由紀夫前首相は『前首相』のほうが動きやすいということだったので、そういう形にさせてもらった」と、打診を固辞されたことを明らかにした。
首相は両院総会で「全員野球の態勢をつくりたいと、役職の選任を進めてきた」と強調。役員会の初会合では「衆院、参院の任期まで3年あるが、短期、中期、長期的な課題を3年の中で実現すべく、役員会としても戦略戦術を立てて準備したい」と呼びかけた。
岡田克也幹事長は同日午後、日本経団連や日本商工会議所、経済同友会を相次ぎ訪問した。経団連では中村芳夫副会長と会談。中村氏が「8月にも枝野幸男前幹事長と政策対話をしたが、引き続き対話させていただければありがたい」と呼びかけ、岡田氏は「意見交換は歓迎です」と答えた。岡田氏は民主党の支持団体である連合については、幹事長に就任した17日に訪問した。