中国GDP、30年に日本の4倍との推計 勢いに差
日本が1968年から維持してきた世界第2位の経済大国の座を譲ることが確定した。内閣府によると、2010年の名目国内総生産(GDP)の実額は中国が日本を約4000億ドル上回り、米国に次ぐ経済大国の地位が入れ替わった。中国は今後も日本をしのぐ経済成長を続ける公算が大きく、30年には経済規模が日本の4倍に達するとの推計も出ている。
2000年時点の日本の名目GDPはドル換算で4兆6670億ドル。中国の1兆1980億ドルと4倍近い開きがあった。だが01~10年の日本の平均成長率が実質0.7%にとどまる一方、中国は10.5%に達する。リーマン・ショック後の回復も中国が先行した。
内閣府の推計では、中国の名目GDPは25年に18兆2050億ドルに達し、18兆ドル弱の米国を上回るという。日本を抜いてから15年後には世界第1位の経済大国の座を占めることになる。
さらに30年には日本の名目GDPが6兆3550億ドルに増えるのに対し、中国は26兆3550億ドルと日本の4倍に達する計算だ。インドも日本の7割程度まで迫る。