仕方なく非正規、男性で3割超 労働力調査
総務省が14日発表した1~3月期の労働力調査(詳細集計)によると、非正規で働く男性に理由を聞いたところ、「正規の仕事がない」ことを挙げる人が31.1%と最も多かった。特に35~54歳の層では49.1%と半分近くを占めた。正社員に就けず、仕方なく非正規で働く人が多いようだ。
総務省は今年1月からこの調査を始め、今回初めて集計した。女性が非正規で働く理由は「家計の補助や学費のため」が27%、「都合の良い時間に働きたい」が24.8%と多かった。「正規の仕事がないため」とした人は14.8%で、男女で非正規を選んだ理由の違いが浮き彫りになった。
政府は不本意ながら非正規で働く人の処遇を改善するため、正社員や無期雇用に転換した企業への助成制度を今年から始めている。