首相「景観も重要」 巨大防潮堤見直しも
15年3月の防災世界会議に出席
安倍晋三首相は10日午前の参院予算委員会で、東日本大震災の被災地での巨大な防潮堤の建設計画について「景観も重要で、被災直後から住民の意識も変わってきた。今後、見直しを自治体と相談しながらやっていく必要がある」と表明した。景観や漁業への悪影響など住民らの懸念を踏まえ、自治体と協議して見直す可能性を示した。
参院予算委は災害復興とエネルギー政策に関する集中審議を実施した。首相は震災発生から11日で3年になることに関し「今年は被災地の皆様に復興をより実感してもらえるようにしたい」と決意を強調。来年3月に日本が議長国として仙台市で開く国連防災世界会議に出席すると明言した。自民党の片山さつき、猪口邦子両氏への答弁。
停止中の原子力発電所について「原子力規制委員会の安全基準に適合すると認められたものは再稼働する」と述べ、再稼働の必要性を改めて指摘した。原発の新増設は「現時点で想定していない」と語った。民主党の直嶋正行氏への答弁。
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