パナソニック純利益1078億円、年金変更で利益 4~6月
パナソニックが31日に発表した2013年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比8.4倍の1078億円だった。四半期の純利益としては過去最高を記録した。固定費削減効果に加え、確定拠出年金の導入を決定したことに伴う一時益798億円を営業外収益に計上したことが寄与した。ただし、売上高は伸び悩んだ。年間配当計画は引き続き「未定」とした。
売上高は微増の1兆8245億円、営業利益は66%増の642億円になった。同日都内で記者会見した河井英明常務は「厳しい競争環境を除き、円安の影響を除くと実質減収だ」と説明した。実質的な売上高の減少で営業利益は530億円押し下げられたが、661億円の固定費圧縮効果で補った。課題であるテレビ・液晶パネルの赤字は115億円と、前年同期の192億円から縮小した。
14年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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