ソフトバンク孫社長、データ定額制「いずれ見直しも」
ソフトバンクの孫正義社長は28日の決算説明会で、米携帯電話業界でデータ通信料金の「定額使い放題」を一部見直す動きが出てきたことについて問われ「(料金体系については)我々も常に検討しており、欧米の最近の流れを注視する」と答えた。
スマートフォン(高機能携帯電話)などの普及でデータ量が急増し、通信混雑が世界的に問題となっている。米国ではAT&Tに続き、最大手のベライゾン・ワイヤレスが従量制の料金体系を今月導入した。孫社長は「世界的にネットワークが急激に混雑し始めている。2%くらいのユーザーが全体の4割くらいを占有している」と指摘。「完全フラット(定額)料金はむしろアンフェアという流れが起きている」と述べた。
ソフトバンクは2013年3月期までの2年間に総額1兆円規模の設備投資を計画している。孫社長は基地局増強などで通信環境の改善に取り組む方針を示した上で、「料金体系を含めてトラフィックマネジメントをしないといけないと思う。いずれ欧米のように見直さなければならない時期が遅かれ早かれくる」と述べた。〔日経QUICKニュース〕
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