国際会計基準、「日本版」作成へ 金融庁報告書案
金融庁は19日に開いた企業会計審議会に国際会計基準(IFRS)への対応に関する報告書案を提示した。日本企業がIFRS採用しやすくするため、一部に日本独自の会計基準を残したIFRSを作成する方針を盛り込んだ。
併せて、多くの企業がIFRSを導入できるよう、任意適用の要件を緩和する。上場企業であるとの要件と資本金20億円以上の海外連結子会社を持っているとの要件を撤廃する。
一方、IFRSの強制適用の是非に関しては「いまだその判断をすべき状況にない」とし、結論を先送りした。仮に強制適用をする場合には「十分な準備期間を設ける必要がある」と指摘した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕