有害サイト、背景や動作から高速判別 KDDI研究所
KDDI研究所(埼玉県ふじみ野市)は13日、有害サイトを検出する新技術を開発したと発表した。ピンクや黒といった独特の背景色や、自動的に複数のウインドウを開く、ページを勝手に大きくするといった特徴から検出する。単語や画像から判別する従来方式に比べて3倍以上高速で検出できる。9割以上の確率で正しく判別できるという。
サイトの背景色や表示動作などを指定する「記述言語」に着目したのが特徴。従来に比べ判別要素が少ないため、所要時間を短縮できる。今後は実用化に向けて、有害サイトの監視事業者やインターネット接続会社などと試験運用に取り組む。
現状の検出方法は、有害サイトのデータベースを作る「ブラックリスト方式」や、特定の単語リストとその組み合わせで判別する「文書解析方式」などが主流。いずれも人手がかかったり、処理が複雑でパソコンに負荷がかかったりするといった問題があった。〔NQN〕
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