グリー、純利益最大35%減と下方修正 新作延期響く
グリーは12日、2013年6月期の連結純利益が前期比23%~35%減の310億~370億円になりそうだと発表した。従来予想は4%減~8%増の460億~520億円だったが、新作ゲームの投入の延期などが響くため下方修正した。
売上高は1%~7%増の1600億~1700億円を見込む。従来は23%~30%増の1950億~2050億円を見込んでいた。交流サイト(SNS)「GREE(グリー)」の有料課金収入は回復傾向だが、国内と海外向けのソーシャルゲームで新作の投入が遅れることが響く。
営業利益は27%~40%減の500億~600億円を見込む。従来予想は11%減~2%増の740億~840億円だった。新作ゲームの開発に向けた人員採用の積極化などで費用がかさむという。記者会見した田中良和社長は「これからの成長に向けた先行投資を下期に実施する」と強調した。
併せて発表した12年7~12月期連結決算は、純利益が前年同期比18%減の181億円だった。売上高は7%増の773億円、営業利益は23%減の300億円だった。10~12月期の有料課金収入は、7~9月期に比べ5%増の362億円と3四半期ぶりに増加に転じた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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