岩田日銀副総裁「学者のように話せない」 歯切れ悪いとの指摘に
日銀の岩田規久男副総裁は7日午前の参院財政金融委員会に出席し、副総裁就任前と比べ歯切れが悪いと指摘され、「何でもかんでも学者のように話す訳にはいかない」と語った。
民主党の尾立源幸氏に対する答弁。尾立氏が「副総裁になって(発言の)歯切れが悪くなった」と批判したのを受け、岩田副総裁は「学者として言う場合にはマーケットに影響を直接与えることは心配する必要がなくて何でも話せた」と説明。「副総裁の立場になると様々な臆測をマーケットに呼んでしまって色々反応する。それがかえって金融政策上2%の物価安定目標を達成する障害になる」と述べた。
岩田氏は前職の学習院大学教授時代、積極緩和派の急先鋒(せんぽう)として鋭い弁舌で知られていた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕