ゆるキャラ選挙で不正か 兵庫・高砂「ぼっくりん」
パソコン操作で多数投票
全国のゆるキャラやご当地ヒーローの人気ナンバーワンを決めるインターネット上の「ご当地キャラ総選挙」で、立候補した兵庫県高砂市の「ぼっくりん」に不正得票の疑いが浮上し、市が立候補辞退をいったん主催者の日本百貨店協会に伝えた後、撤回していたことが11日、分かった。
高砂市などによると、総選挙には全国から約500のキャラクターが立候補。投票者が1~3位の順位に応じて最大3ポイントを投票し、ナンバーワンを決める。
高砂市からは松ぼっくりをイメージした「ぼっくりん」が立候補。3月から始まった予備選挙で1日に2万ポイントを得票するなど他のゆるキャラを大きく上回った。疑問に思った市が調べたところ、本来は1人1回しか投票できないルールだが、パソコンの簡単な操作で何度でも投票できることが分かった。
高砂市はぼっくりんに繰り返し投票した人がいると判断。「"不正"のイメージがつく」「同じ条件で競わないと意味がない」として辞退を申し出た。その後、百貨店協会はホームページでルールを守るよう呼び掛けるなどの対策を取ったため、辞退を撤回した。〔共同〕