那覇市長に翁長氏4選 「保革超えオスプレイ反対」
11日投開票の那覇市長選で、4選を果たした保守系の翁長雄志氏(62)の選挙事務所では午後8時の投票終了とほぼ同時に一部テレビで当選確実の速報が流れ、大きな拍手と万歳の声が響いた。翁長氏は同日夜、「保守、革新を乗り越えてオスプレイ反対を政府に訴えていく」と述べた。
翁長氏は、県市長会会長として米軍普天間基地(宜野湾市)へのオスプレイ配備撤回で中心的役割を果たしてきた。11日夜、県議会、県内全41市町村長、全市町村議会が配備撤回で一致していることを強調。「保守、革新とも県民が求める最大公約数で協力すべきで、新たな枠組みをつくっていきたい」と述べ、オスプレイ配備撤回や普天間基地の県外移設を軸に、超党派の政治的枠組みを目指す考えを示した。
選挙事務所に駆けつけた仲井真弘多知事は「12年間の実績は多くの市民が認めるところ。『保革を超えて』という訴えも信頼を得ている」と祝福。記者団に「翁長氏とは政治の方向性は一緒でこれからも協力していく」と述べた。