FP資格試験の問題漏洩 ホームページに2日前から掲載
厚生労働省は28日、27日に実施したファイナンシャルプランナー(FP)の資格試験の問題が事前に漏れていたと発表した。試験を実施した一般社団法人「金融財政事情研究会」(東京)のホームページ(HP)上で少なくとも25日夜から閲覧できたとみられ、20件以上のアクセスが確認されたという。
延べ約26万人が受験申請していたといい、同研究会と厚労省などが漏れた原因を調べている。
同研究会はHPで「関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪。厚労省は「調査の結果をみてから、今回の試験が有効かどうか判断したい」としている。
FPの資格試験は同研究会とNPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(東京)が国家検定として実施している。漏れたとされるのは同研究会が実施した1~3級の学科と実技の問題で、日本FP協会は2級と3級の学科で同じ問題を使っていた。
厚労省によると、試験終了後、問題は同研究会のHPにアップされることになっていたという。
FPの資格試験は、顧客の資産に応じた貯蓄や投資などの計画立案や相談に必要な能力があるかどうかを検定する。会社員だけでなく、主婦らにも人気がある。