容疑者の女性に取調室内でキス 大阪府警、容疑で書類送検
取調室で容疑者の女性にキスをしたとして、大阪府警は21日、住吉署刑事課に勤務していた男性警部補(52)を特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。
送検容疑は2012年12月~13年1月、住吉署などの取調室内で、計7回にわたり容疑者の女性(42)にキスをしたり、抱きしめたりした疑い。
府警によると、2人は互いに好意を抱いていたといい、警部補は「更生させようと思ううちに恋愛感情を持った」などと話している。
府警によると、警部補は昨年10月下旬に覚せい剤取締法違反(営利目的共同所持)容疑で逮捕された女性の取り調べを担当。同12月初旬に女性から「抱きしめてほしい」などと記したメモを渡され、取り調べに同席していた別の警察官がトイレなどで部屋を離れたすきを見計らってキスなどをしていた。
女性は容疑を当初否認していたが、一連の行為が始まったころまでには認めていたといい、府警は2人の関係が生じたことで認否が変わったことはなかったとしている。