週刊朝日が連載中止 橋下氏出自巡り「不適切表現」
「週刊朝日」が橋下徹大阪市長の出自を巡る連載記事を掲載し、橋下氏が朝日新聞社の取材を拒んでいる問題で、出版元の朝日新聞出版は19日、「不適切な表現が複数あった」として橋下氏に謝罪し、同連載を打ち切ると発表した。
同社が発表したコメントで河畠大四・週刊朝日編集長は「連載は継続できないとの最終判断に至った。橋下市長や関係者に深くおわび申し上げる」と謝罪。「全責任は当編集部にあり、再発防止に努める」とした。
同誌取材班と連載を手掛けた作家の佐野真一氏も「記事中で配慮を欠く部分があったことは遺憾」とのコメントを同出版を通じて出した。同社によると、佐野氏は連載中止を了解したという。
朝日新聞社広報部も同日、「当社から2008年に分社化した朝日新聞出版が編集・発行する週刊朝日が、連載記事の不適切な記述で橋下市長をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深刻に受け止める」とのコメントを発表した。
こうした動きを受けて橋下市長は19日夜、自身のツイッターに「今回の件は、謝って済む話ではないことは分かるだろ。それでも最後のところで謝罪と連載打ち切りにした。これでノーサイドにしてやる」と投稿した。