振り込め詐欺に新名称 「母さん助けて詐欺」警視庁
「振り込め詐欺」の新しい名称を一般募集していた警視庁は12日、約1万4千件の応募の中から、最優秀作品として「母さん助けて詐欺」を選んだと発表した。優秀作品には「ニセ電話詐欺」と「親心利用詐欺」を選出。統計などには「振り込め詐欺」の名称を使い、3作品は今後、主に防犯イベントやポスターなどで使用して、被害防止を図っていくという。
同日午前、歌舞伎座(東京・銀座)地下の広場で開催された式典で、西村泰彦警視総監は「応募の中には思わず座布団を送りたくなる作品もあった」と振り返り、「今日は母の日。被害に遭わないよう、普段から親子で意思疎通を図ってほしい」と呼び掛けた。
同庁犯罪抑止対策本部によると、今年1~4月に東京都内で発生した振り込め詐欺は前年同期比381件増の842件。被害額は同9億9730万円増の22億2520万円と、被害の増加に歯止めがかかっていない。