理研の不正防止規定見直し 外部改革委が初会合
STAP細胞論文の研究不正を受け、理化学研究所が設置した外部の有識者による「研究不正再発防止のための改革委員会」(委員長、岸輝雄・東京大名誉教授)が10日、初会合を開いた。岸委員長は会合後の記者会見で「不正の規定を改善する方向で検討する」と述べ、不正防止の規定を見直す考えを示した。改革委は5月にも結論をまとめ、理研へ提言する。
委員会は研究不正の専門家や弁護士、公認会計士ら6人で構成。岸委員長は「STAP論文問題を出発点として未来に向けての対策を提言していきたい」と述べた。改革委は理研の組織のあり方、論文の共著者に対して不正やミスを防ぐためのルール、広報のあり方なども議論する。
改革委は理研が抱える組織的な問題などを第三者の視点で議論するために設置。提言は新たに理研内部に発足した研究不正再発防止改革推進本部(本部長・野依良治理事長)に提出し、これを受けて理研が改革に着手する方針だ。