楽天の不当表示、購入者にポイントで全額補償
楽天は9日までに、同社の仮想商店街「楽天市場」で実施された傘下のプロ野球球団の優勝セールの一部で不当な価格表示があったことを確認、該当商品を購入した顧客に同社が発行するポイントで全額補償することを明らかにした。同社は購入した顧客に謝罪し、再発防止に努めたいとしている。
楽天は傘下の楽天イーグルスが日本シリーズで優勝したことを受けて、楽天市場で3~7日まで、星野仙一監督の背番号「77」にちなんで商品の価格を77%値引きした。約20店舗の商品約1000点がセール参加に必要な楽天社内の審査を経ずに出品されていたことが判明。元の価格をつりあげて77%値下げしたようにみせかけた疑いが浮上し調査している。
楽天は調査後、不当表示が確認された商品を購入した顧客に、楽天市場などで使える「楽天スーパーポイント」で代金全額相当を補償。対象の顧客に具体的な補償方法などを連絡する。
不当表示した店舗には契約解除など厳しい態度で臨むもよう。今後、出店審査や出店者に対するコンサルティングなどを強化する方針だ。