作品賞に「桐島、部活やめるってよ」 日本アカデミー賞
昨年最も活躍した映画人らをたたえる第36回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京都港区のホテルで開かれ、吉田大八監督の「桐島、部活やめるってよ」が作品賞や監督賞など3部門で最優秀賞を受賞した。朝井リョウさんの原作。バレー部キャプテンの不在が同級生らの間に呼び起こす波紋を通し、思春期特有の複雑な感情を描いた。吉田監督は初の監督賞受賞。
主演男優賞は「テルマエ・ロマエ」の阿部寛さんが初受賞。主演女優賞は「わが母の記」の樹木希林さんで、演技部門で3度目の受賞となった。助演男優賞は昨年死去した大滝秀治さん、助演女優賞は余貴美子さんで、いずれも「あなたへ」での演技で受賞した。
アニメ作品賞は細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」、外国作品賞は「最強のふたり」がそれぞれ選ばれた。
他の部門の最優秀賞は次の通り。(敬称略)
脚本賞=内田けんじ(鍵泥棒のメソッド)▽撮影賞=木村大作(北のカナリアたち)▽照明賞=杉本崇(同)▽音楽賞=川井郁子(同)▽美術賞=磯田典宏、近藤成之(のぼうの城)▽録音賞=橋本文雄(聯合艦隊司令長官 山本五十六)▽編集賞=日下部元孝(桐島、部活やめるってよ)〔共同〕