新型ホームドア6月に実証実験 国交省、昇降バー・可変型柵…
国土交通省は6日までに、低コストや軽量化を図り開発中のホームドア3種類を、東急など私鉄3駅に実際に設置する実証実験を6月から始めると発表した。約1年かけ乗客や運行への影響、耐久性などを調べる。2014年度の実用化を目指す。
電車の到着に合わせ、支柱に張ったロープやバーを昇降させたり、電車の扉数や位置に合わせ柵を自在に移動させたりするタイプで、それぞれ東急つきみ野(神奈川県大和市)、相模鉄道弥生台(横浜市泉区)、西武新所沢(埼玉県所沢市)の各駅で実験する。
乗客の転落事故を防ぐため国交省は鉄道各社に設置を促してきたが、プラットホームが狭かったり、コストがかかったりするほか、首都圏や関西では相互乗り入れが多く、編成数や扉の位置が異なる車両への対応が懸案となっていた。
このうち、新所沢駅の「可変型ホーム柵」は東大と神戸製鋼所が共同開発、センサーで電車の型式を判別し、乗降口に合わせ柵を自在に移動させる仕組み。
国交省によると、ホームから乗客が転落したり、接触したりする事故は10年度に全国で224件(自殺除く)、11年度に209件あった。〔共同〕