米コロラド州が大麻を合法化、販売解禁 全米初
【ロサンゼルス=共同】大麻の規制を2012年11月の住民投票で大幅に緩和し、酒やたばこと同様に嗜好品として合法化することが決まった米西部コロラド州で1日、全米で初めて大麻の販売が解禁された。AP通信によると、デンバーなど州内の少なくとも8都市で計24の販売店が開店した。
大麻の合法化には、密輸や密売への取り締まりが追いつかないため、栽培から加工や流通、販売を許可制とし、業者に課税して州の財源とした方が現実的との判断がある。西部ワシントン州も同様の合法化を決めており、年内に販売が始まる。
この日の店頭価格は1オンス(約28グラム)当たり400ドル(約4万2千円)~500ドル。密売されていた当時の末端価格の4~5倍の値がついた。
両州とも21歳以上なら1オンスまでを所持し、使用できる。公共の場所での使用や、使用後の運転は禁止されている。
米国では近年、大麻を容認する世論が広がっている。大規模な犯罪組織による麻薬密輸に苦しんでいる中南米諸国などでも合法化を支持する声が強まりつつあり、両州の政策は国内外から注目を集めている。