電気料金、東電以外は9月値下げ 原油・石炭下落で
東京ガスと大阪ガスは値上げ
電力10社と都市ガス大手4社は30日、原燃料価格の変動を料金に反映させる原燃料費調整(燃調)制度に基づく9月の料金(標準家庭)を発表した。東京電力以外の電力9社は原油や石炭の価格下落に伴い値下げする。ガスでは東京ガス、大阪ガスが値上げする一方、東邦ガスが料金を下げる。東電は料金原価を見直して9月1日付で347円の値上げを実施する。
9月の料金は4~6月の平均燃料価格から算出する。東電を除く9社は3~5月より原油が2%、石炭が3.6%下がったことに伴い、9~72円値下げする。8月までは3カ月連続で全社が一斉に値上げしていた。
東電は原価を見直すとともに燃調に基づく計算式も見直しており、8月の7201円から9月は7548円に上がる。
ガスでは液化天然ガス(LNG)の価格が0.5%上昇したため、東ガスが2円、大ガスが6円上げる。都市ガス生産の過程でLNGに熱量調整のために加える液化石油ガス(LPG)の価格が下落したことを受け、LPGの含有量が多い東邦ガスは5円値下げする。
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