グリー、海外展開へ配信体制整備 マイクロソフトと提携
交流サイト(SNS)大手のグリーは19日、日本マイクロソフト(東京・港、MS)と提携して、クラウドコンピューティングを活用したゲーム配信を始めたと発表した。グリーを通じて海外でゲーム作品を配信したい開発会社はMSのサーバーを利用できる。MSはゲーム配信後のシステム運用を監視し、開発会社がゲームの企画開発に注力できるよう支援する。
グリーはMSが提供している巨大データセンター上のIT(情報技術)資源を貸し出す「ウィンドウズ・アジュール・プラットフォーム」を利用する。時間帯によって利用者数が大きく変わるSNSを活用したソーシャルゲームに最適化しており、サーバーへの負荷に応じて瞬時にサーバーを増強できる。
グリーに作品を提供している企業は同日からMSのサーバーを利用できる。同社は来春、自社と海外子会社とで異なる開発仕様を統一する予定で、ゲーム会社はグリーの配信サービスを通じて国内外に作品の配信が可能となる。MSは世界中にある自社サーバーを提供して、グリーを通じたゲーム会社の世界展開を支援する。
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