来春採用内定率6月49.2% 6.6ポイント低下、震災が影響
被災7県43.5%、就職活動終了率は前年の5割
リクルートは8日、2012年春卒業予定の学生の内定状況について調査をまとめた。6月下旬時点での内定率は49.2%と前年より6.6ポイント低下した。東日本大震災で大手企業が選考を延期した影響などで、就職活動の終了率も34.4%と、前年に比べ11.7ポイント低い状況にとどまっている。
調査時点では選考を遅らせた大手が内定を出し切っておらず、「例年この時期に出る中堅・中小や大手関連会社が選考や内定を遅らせている影響もある」(リクルート)という。
地域別にみると宮城や福島、茨城など被災した7県の学生の内定率は43.5%と、全国平均を5.7ポイント下回る。就職活動の終了率も27.2%と前年同月の半分の水準に低迷しており、被災地学生が厳しい就職活動を強いられていることが浮き彫りになった。
調査は6月24~30日、同社の就職情報サービス「リクナビ」に登録する大学、大学院生を対象にインターネットで実施。1727人から回答を得た。