クラスターで自衛隊派遣要請、北海道・旭川の吉田病院
北海道旭川市の西川将人市長は2日の記者会見で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した慶友会吉田病院(旭川市)から自衛隊の派遣要請があったことを明らかにした。市は北海道と協議し、「道は『今すぐに判断するのは難しい』という見解だった。市としてもその見解を追認している状況」と語った。
吉田病院理事長らが11月25日に旭川市役所を訪れ、自衛隊の派遣要請を文書で要請した。具体的には(1)看護師20人以上の派遣(2)院内消毒の清掃実施(3)医療廃棄物の撤去(4)感染予防具の提供――の4項目。市は道知事が派遣要請するものとして、要請が可能かどうか道に確認したところ、「今すぐに判断するのは難しい」との見解だった。その後、吉田病院とやり取りはないという。
西川市長は「本来は正式に要請する前に市や道と意見交換し、要請するもの。私の権限ではどうにもならない」と指摘した。
吉田病院では11月6日にクラスターが発生。計165人が新型コロナに感染している。
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