タムロン、希望退職200人募集 国内工場人員の4割
タムロンは9日、デジタルカメラの交換レンズなどを製造する青森県の2工場で働く従業員を対象に、200人の希望退職を募ると発表した。希望退職の募集は1992年以来およそ30年ぶりで、国内工場人員の約4割に相当する。スマートフォンの台頭によるデジカメ市場の縮小に加えて、新型コロナウイルスの影響により需要が落ち込んでいる。
募集期間は11月10~20日で、12月末に退職となる。交換レンズの組み立てやレンズの研磨など製造に携わる45歳以上の正社員のほか、準社員や嘱託社員が対象となる。退職者には特別手当を支給するほか、希望者には再就職を支援する。同社は「人員構成の適正化を図って競争力を高める」とし、工場の自動化など生産の効率化を進めるという。
タムロンは2020年12月期通期の連結純利益を前期比58%減の22億円と見込む。新型コロナの感染拡大による需要の急減にともない、5月から工場で部分的な休業を続けている。
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