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衛星画像でわかる世界の貧困
Global Economics Trends 樋口裕城・名古屋市立大学准教授
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2019年のノーベル経済学賞の授賞対象となった、途上国の経済を分析する開発経済学に注目が集まっている。学界では2000年代に入ったころから開発経済学の「第2次ブーム」が始まり、今回のノーベル賞につながったといえる。現在のブームをけん引しているのは、「ランダム化比較試験」(RCT)と呼ばれる新しい研究手法や、従来の経済学では使われてこなかった衛星画像などのデータを活用する研究である。
第1次ブーム...