/

英語民間試験「活用せず」 京大・一橋大など方針転換

詳しくはこちら

大学入学共通テストでの英語民間試験の活用見送りを受け、全国の国立大が29日、2021年春実施の個別試験での対応を公表した。国の成績提供システムが運用されなくなり、京都大や一橋大、筑波大など多くの大学が一般選抜(入試)で活用しない方針に転換した。独自に成績を受験生から取り寄せて合否判定などに使う大学もあるが、少数にとどまる見込みだ。

大学入試センター試験の後継の共通テストは21年1月に初回がある。英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を試すため、20年4~12月に受けた民間試験の成績を大学入試センターが集約し、大学に提供するシステムの導入が予定されていた。

一方で居住地域や家庭の経済状況で受験機会に格差が出るなど公平性への懸念が消えず、文部科学省は1日にシステムの導入見送りを決定。国立大は95%がシステムを利用し、民間試験の成績を合否判定や出願資格などに使う方針だったが、見直しを迫られていた。

京大は、語学力の共通の物差しである欧州言語共通参照枠(CEFR)のA2レベル(英検準2級相当)以上を出願資格とするが、英語力を証明する高校の書類の提出でもよいとしていた。

しかし29日、21年春の一般選抜では「活用しない」と公表した。「受験生の混乱を避けるため」という。同様の活用方針を示していた一橋大も「活用せず」とした。

東京工業大はA2以上を出願資格とし、個別試験の一部でも活用する方針だったが「活用せず」に転換。点数化して共通テストの英語に加点する予定だった筑波大も「活用せず」とし、「直ちに独自に活用することは困難」とした。

東京大は11日に入試担当の福田裕穂副学長が「(公平性担保などの)問題が解決しておらず、出願資格にするのは難しい」と発言している。

広島大は民間試験の成績が一定水準以上なら共通テストの英語を満点とみなす方針を維持する。ただ受験機会の格差にも配慮し、民間試験の受験を出願資格とするのはやめた。

国立大学協会は18年3月、一般選抜の全受験生に民間試験と共通テストの英語の双方を課すとしたガイドラインを公表した。国の方針転換を受けてガイドラインの運用の当面停止を決定。各大学に11月29日までに新たな方針を示すよう求めた。

初割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
初割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
初割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
初割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
初割で無料体験するログイン
エラー
操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_