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神山町に「次世代高専」設立へ 2023年開校目標

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高速光ファイバー網の整備によって企業のサテライトオフィスが集まる徳島県神山町にIT(情報技術)、AI(人工知能)、デザイン、アートなどを学ぶ次世代型の私立高等専門学校を設立するプロジェクトが21日、スタートした。専門技術の習得だけでなく、起業家精神を持った人材の育成を目指す。開校予定は2023年4月1日。全国の私立高専としては4校目となる見通しだ。

同日開いた町議会全員協議会で設立プロジェクトを説明した。設立準備委員会は、中心メンバーとなる名刺管理ソフトのSansan(東京・渋谷)の寺田親弘社長が個人で参加したほか、NPO法人グリーンバレーの大南信也理事、電通の国見昭仁エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターら14人で構成。今後、神山町や町民らとの協議を通じて、具体的な運営や選抜方法、カリキュラムなどを詰める。

学校名称は「神山まるごと高専」とし、修学期間は5年。全寮制を予定しており、1学年の定員40人とする計画。設立にかかる資金は今後詰めるが、一部は寺田氏が個人で拠出する方針。町は学校や寮の用地の提供などで協力する方向になりそう。賛同する企業などからの寄付やネットで小口資金を募るクラウドファンディングやふるさと納税の仕組みを利用した資金集めも検討する。

同日会見した大南氏は「学びの場としての神山の価値を高められる」と期待。寺田氏は「Sansanは神山町でサテライトオフィスを開設した初めての企業。多種多様な人材が集まる神山で開拓者となる人材を育成したい」と語った。

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