民放連会長、NHKの常時同時配信の拡大をけん制
日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長は14日の定例会見で、NHKのインターネット常時同時配信に関して「NHKのインターネット活用業務はあくまで放送の補完。節度をもって抑制的に運営する必要がある」と述べた。NHKは20年度以降についてネット業務に投じる費用の上限基準を順守するか明言を避けており、民放連として基準の維持を改めて求めた格好だ。
NHKは自ら定める実施基準でネット業務に投じる費用を受信料収入の2.5%までと決めている。ただ、常時同時配信に取り組むと、費用はこの枠を上回る公算が大きいとみられる。NHKは20年以降も基準を順守するか明言を避けている。
大久保会長は「仮にNHKが2.5%の上限を超えて、なし崩し的に(費用を)増やしていけば、NHKの肥大化がますます進む」と指摘。「民業圧迫という懸念も強まりかねない」とけん制した。