東京への人口集中ペース鈍る 増加率3年連続で低下
2018年10月時点の人口推計
総務省がまとめた2018年の人口推計を都道府県別にみると、人口が増えたのは東京、沖縄、埼玉など前年と同じ7都県だった。増加率が0.72%の東京への一極集中は続くが、増加ペースは落ちてきた。
東京の増加率は17年から0.01ポイント下がった。0.87%だった15年をピークに3年続けて低下した。17年に出生数が死亡数を下回る自然減に転じ、18年は減り方が大きかった。地方からの流入で人口増は続くものの深刻な少子化が響く。自然増は全国で沖縄だけだった。
人口減少率が最大だったのは1.47%の秋田。人口が減った40道府県のうち、秋田など31道府県で減少率が拡大した。
総人口の自然増減は42万4千人の減少だった。07年に自然減に転じ一貫して減少幅が広がる。日本人の入国者数から出国者数を引いた社会増減は3千人の減少だった。
