ソフトバンク、米シェアオフィスに過半出資か 米報道
米ウォール・ストリート・ジャーナルは9日、ソフトバンクグループ(SBG)が米シェアオフィス大手のウィーワークに追加出資し、過半数の株式を取得する方向で協議していると報じた。投資総額は150億~200億ドル(約1兆7千億~2兆2600億円)で、運用額10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて投資する可能性があるという。
ソフトバンクグループは10日、日本経済新聞の取材に「コメントを控える」と回答した。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソフトバンクグループはすでにウィーワークの約20%の株式を所有している。同紙は事情を知る関係者の話として報じたが、追加出資の交渉は流動的としている。
ウィーワークは2010年の創業。スタートアップ企業や大手企業の出会いやビジネスを創造する場として成長している。孫正義会長兼社長は自らが投資して急成長した中国のアリババ集団を引き合いに「次のアリババはウィーワーク。我々のコアカンパニーの一つになる」と述べている。
ウィーワークは20カ国以上に拠点を持ち、登録会員数は25万人を超えている。日本では18年から事業をはじめ、東京都内では丸の内や渋谷などに拠点を持つ。商社などの大手企業の契約も増えており、今年中に大阪市や福岡県にも拠点を設ける予定だ。