農業ソフトのウォーターセル、コメ栽培会社と提携
農業支援システムのウォーターセル(新潟市)は有限会社の穂海農耕(新潟県上越市)と業務提携した。ウォーターセルの農作業管理ソフト「アグリノート」を穂海農耕がコメ栽培に活用し、利便性を検証する。生産者の意見をシステム改善に生かし、他の大規模農業者にも売り込む。
アグリノートは肥料の使用状況や収穫時期を記録することができる。穂海農耕の約145ヘクタールの農地でアグリノートを使い「あれば便利だと思う機能や課題などについて意見を募る」(ウォーターセル)という。
穂海農耕の丸田洋社長は農業の経営指導も手がけており、アグリノートの導入例を基に、生産効率を向上させたい農家などを指導することも検討する。ソフトの拡販につなげるほか、他の農場経営者の要望を聞き取る狙いもある。
農業は担い手不足のため、作業の効率化が課題となっている。農業生産法人などではIT(情報技術)を活用して作業の進捗を把握し、繁閑に応じて働き手を活用する動きが広がっている。