路面電車の床を天然木 岡山電気軌道、6日運行開始
路面電車の運行を手掛ける岡山電気軌道(岡山市)は6日、床に天然木のフローリングを採用した車両の運用を始めた。従来の塩化ビニール製マットからチーク材を用いた厚さ3ミリメートルの化粧合板に張り替え、高級感や温かみのある雰囲気に仕上げた。今後は使用状況や利用者の反応を見て、他の車両への導入拡大を検討するという。
チーク材は細かな木目を持つ高級材として人気が高い。鉄道車両では欧州の豪華列車、オリエント急行などで使用。国内でも、横浜と静岡の伊豆を結ぶ観光列車「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」で採用している。
第1弾として、高島屋のイメージ広告をラッピングした「バラのタカシマヤ号」に採用。東京の内装業者が1カ月かけて施工した。
岡山電気軌道は現在、21両を保有する。そのうち、超低床車両「MOMO(モモ)」、旧型をリニューアルした「KURO(クロ)」など4両は導入当初から天然木を採用している。