泣けると共感 back number、初ベスト携えツアーへ


福士蒼汰と小松菜奈が初共演する映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌で「別れ」がテーマのバラード『ハッピーエンド』が好調な3人組ロックバンド、back numberが2016年12月28日に初のベストアルバム『アンコール』を発売した。
15年12月に発売しチャート1位となったアルバム『シャンデリア』は「第58回日本レコード大賞」優秀アルバム賞に選出。16年末には、『FNS歌謡祭』(フジ系)など音楽特番にも出演。17年2月から6月まではベスト盤を携えて、全国15会場にて計30公演の自身最大規模となる、全国アリーナツアーを開催と話題が続く。

ベストアルバムには、山下智久が僧侶にふんしたドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』主題歌で、日本レコード協会による有料音楽配信ミリオン認定となった冬ソング『クリスマスソング』、広瀬すずの愛らしさが鮮烈だった「JR SKISKI」 のCM曲『ヒロイン』などヒット曲を多数収録。
全員が群馬県出身。ボーカルで作詞作曲を手がける清水依与吏(いより)を中心に04年に結成、11年にデビューした。長い間、寝る間も惜しんで働きながらライブ活動と楽曲制作を続けた苦労人だ。照れながらも「君が好きだよ」と歌い、結婚ソングの定番となった2ndシングル『花束』(11年6月発売)が若者を中心に口コミで伝播。親しみやすいメロディーに乗せ、うまく思いを伝えられない不器用な主人公が歌われる。泣けると共感を集め、歌詞検索サイトにアクセスするファンが多い。
正統派の歌とサウンド、ライブ力を備える実力派バンドの知名度はさらに高まりそうだ。
2004年に地元、群馬で結成。幾度かのメンバーチェンジを経て07年から現メンバーで活動。11年の『花束』が年間ラジオ・エアプレイチャート邦楽で1位に。15年、CM曲『ヒロイン』『SISTER』やドラマ主題歌『クリスマスソング』と立て続けにヒットを放ちブレイク。16年10月から流れた東京メトロのCMでは清水が石原さとみと共演した。
(ライター 橘川有子)
[日経エンタテインメント! 2017年1月号の記事を再構成]
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