モスフード、熊本に新農業法人 トマト増産めざす
モスフードサービスは19日、熊本県八代市や阿蘇市の農家と共同出資して農業生産法人「モスファームマルミツ」を設立したと発表した。県内では2013年4月に開設した「モスファーム熊本」に次いで2例目。同社は2つの生産法人(農場は計1.8ヘクタール)で計約240トンのトマトを生産。うち規格に合った約72トンのLサイズを店頭でのハンバーガーに使う。
熊本県庁で19日、記者会見したモスフードの桜田厚社長は「生産量で全国1位の熊本産トマトのおいしさをモスに反映したい」と強調。同社はハンバーガーに年間2700トンのトマトを使うが「将来はこの約3割を熊本など自社系農場で生産したトマトで賄いたい」と話した。
モスフードは06年に静岡県に農業生産法人「サングレイス」を設立後、熊本県、静岡県、北海道に計5法人を出資・設立した。
政府は企業の農業参入を促進するため、農業生産法人への企業の出資比率を現在の4分の1以下から50%未満に引き上げる案を検討している。桜田社長は「農家と組んでバーガー用のほかに、規格外野菜をスーパーに販売するなど『攻め』の農業を手伝いたい」と述べた。
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