東大、木工接合部(継手・仕口)の設計および製作のためのインタラクティブシステムを開発
【プレスリリース】発表日:2020年10月22日
計算機と切削加工機による木工継手・仕口の設計・製作のためのインタラクティブシステムを新たに開発
1.発表者:
・Maria Larsson(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 博士課程1年)
・吉田 博則(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 特任研究員)
・梅谷 信行(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 准教授)
・五十嵐 健夫(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 教授)
2.発表のポイント:
◆釘を使わない木工接合部「継手・仕口」を設計・製作するためのインタラクティブシステム(注1)を、計算機と切削加工機を用いて新たに開発しました。
◆木工継手・仕口の新たな設計や手動での製作は困難で時間がかかります。本研究はその解決策を示すものです。
◆日本の伝統的な技術に新しい光を当て、部材の再利用向上に貢献すると期待されます。
3.発表概要:
東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻のMaria Larsson大学院生、五十嵐健夫教授らは、木工接合部(継手・仕口)の設計および製作のためのインタラクティブシステムを開発しました。釘を使わない接合部である木工継手・仕口の設計や手動での制作は、困難で時間がかかります。本システムでは計算機と切削加工機を用い、カスタムメイドの木工接合部のデザインと製作を容易にしました。まずユーザは接合部の加工性、組み立て可能性、強度など性能に関するリアルタイムフィードバック(注2)を受け取りながら、接合部を設計します。そして角を丸めるなどの処理をして、計算機制御の切削加工機により接合部を完成させます。
本研究は木工継手・仕口という日本の伝統的な技術に新しい光を当て、より発展的な利用への道を開くものであり、部材の再利用性の向上による環境保護への貢献も期待できます。
※以下は添付リリースを参照
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