NY商品、原油が反発 英EU残留優勢の調査受け 金は続落
【NQNニューヨーク=川内資子】23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の8月物は前日比0.98ドル(2.0%)高の1バレル50.11ドルで取引を終えた。英国での欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で残留支持が優勢との世論調査の結果を受けて、投資家のリスク選好姿勢が強まった。値動きの激しいリスク資産とされる原油には買いが優勢となった。
外国為替市場でドルが対英ポンドやユーロで売られる場面が目立ち、ドル建てで取引される原油には割安感からの買いも入った。
市場調査会社が、WTIの現物引き渡し地点であるオクラホマ州のクッシングの原油在庫が減ったとの統計を発表したと伝わった。原油需給の引き締まりを意識した買いも入った。
ガソリンは反発。ヒーティングオイルは3営業日ぶりに反発した。
ニューヨーク金先物相場は5日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比6.9ドル安の1トロイオンス1263.1ドルで終えた。英国のEU残留の思惑を背景に、逃避資金の受け皿となりやすい金には売りが優勢となった。
銀は3営業日ぶりに反発。プラチナは反落した。