NY州が非常事態宣言 大雪伴う嵐、欠航6000便超に
【ニューヨーク=平野麻理子】北東部を中心に米東部は14日、大雪を伴う嵐に見舞われた。ニューヨーク州ではクオモ知事がニューヨーク市も含む州内全域に非常事態宣言を出し、住民に警戒を呼びかけている。各地の空港では雪や嵐の影響で合計6000便以上のフライトが欠航した。地下鉄や鉄道、バスも多くが運休を決めるなど、交通機関がまひしている。
北東部では14日未明から広い範囲で雪が降り始めた。14日夜までにニューヨーク市で10~15センチ、ボストンで20~30センチの積雪が見込まれている。最大60センチ前後との予報が出ている地域もある。
ニューヨークやボストンの公立学校は臨時休校となった。ニューヨーク市内では国連本部が閉鎖されたほか、地下鉄が地上部分の運行を見合わせており、市民生活に影響が出ている。米メディアの報道では東部コネティカット州も外出を控えるよう住民に呼びかけた。
ワシントンでは午前10時(日本時間午後11時)に予定されていた米通商代表部(USTR)代表候補であるライトハイザー氏の上院公聴会が4時間延期され、連邦政府機関は14日の始業時間を3時間遅らせた。米メディアによると、米連邦公開市場委員会(FOMC)は当初の予定通り2日間の会議をスタートした。
この日予定されていたドイツのメルケル首相の訪米はすでに17日に延期されている。
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