小米がスマホ世界3位に 7~9月出荷、華為など抜く
【シリコンバレー=兼松雄一郎】米調査会社IDCがまとめた2014年7~9月期のスマートフォン(スマホ)の世界出荷動向で中国の新興メーカー、北京小米科技(シャオミ)がシェアを倍以上に伸ばし、初めて3位となった。直近1年は韓国サムスン電子、米アップルに次ぐ3位は中国、華為技術(ファーウェイ)の定位置だったが、同社は一気に6位以下に転落。躍進が目立つ中国メーカーの間の競争も激しさを増している。
アップルに似たデザインが好評で、中国市場で人気がある小米はシェアを5.3%まで伸ばし、トップ5圏外から一気に3位に入った。4位の中国レノボ・グループも1万円を下回る低価格帯の商品を武器に、中国以外の新興国市場の開拓も着実に進めシェアを上げている。
こうした中国メーカーの台頭のあおりを受けているのが首位サムスン。シェアは8ポイント以上下がり、23.8%となった。サムスンと品ぞろえが近い韓国LG電子はシェア下落が続いていたが、増加に転じた。アップルは0.9ポイント下げ、12%となった。
7~9月期のスマホ出荷台数は前年同期比25%増の3億2760万台となった。
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