ハッカー集団、米政府のサイバー攻撃ソフトを奪取か 米報道
【ワシントン=川合智之】「シャドーブローカーズ」と名乗るハッカー集団が、サイバー攻撃に政府が使っているコンピューターウイルスを盗んだとウェブサイトで公表した。米国家安全保障局(NSA)が使っていた攻撃ソフトとみられ、ネット上で入札を実施して、最高額の相手に売却するとしている。米メディアが17日までに報じた。
NSAは外国の情報を収集する目的で、攻撃ソフトを使って外国機関のシステムなどに侵入しているとされる。
ウイルスはシスコシステムズなど通信機器大手のルーターのセキュリティー上の弱点を突いて侵入するとみられる。公表されたソフトの設計図の一部によると、NSAの手口に類似していると専門家はみている。
ハッカー集団はロシア政府の指揮下にあるとの指摘もある。ロシアは民主党全国委員会幹部のメール流出にも関与した疑いがあるとして米連邦捜査局(FBI)が捜査を進めている。
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